先日、ハローワーク職員による職歴情報の漏えい事件がありました。
容疑者は、情報1件当たり数千円の報酬を受け取った疑いがあるとして逮捕されました。容疑は、国家公務員法(守秘義務違反)です。
(情報は、盗んでも窃盗罪にはなりません。ただし、それが営業秘密に当た
れば、不正競争防止法で罪に問われます。)残念ながら、ハローワークにおける情報管理がずさんであったことは否めません。
公務員に限らず、情報流出事件は今に始まったことではありませんが、皆さんの会社は何らかの対策を講じていますか?
もし、何ら施されていないとすれば、こういった事件を契機に見直してみてはいかがでしょう?『人の振り見て我が振り直せ』です。
最低限とっておきたい方法としては、
会社にとって管理すべき情報(営業秘密)とは、何か(例えば、顧客情報や技術情報等)を定義し、秘密として管理することです。
「営業秘密」に該当するためには、
・秘密管理性:秘密として管理されていること(アクセス制限等)
・有用性:有用な情報であること
・非公知性:公然と知られていないこと
の3つの要件を満たす必要があります。
そして、
①入社時に「秘密保持契約」や「誓約書」により意識づけする、
②日常的に研修や教育を行う、定期的にチェックする、
③退社時にも「誓約書」を徴求する、ことなどが挙げられます。
他にも
・PCの外部への持ち出しを禁止する
・フラッシュメモリー等の補助記憶装置を使えなくする
・定期的にサーバーへのアクセスの解析を行う
など、会社の実情に合わせた対策が必要です。
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